EDIB宣言
私たち大阪大学WPI-PRIMeは目的の達成にあたり多様性が不可欠であると考え、包摂性かつ多様性のある大学環境の構築に取り組んでいます。
PRIMeは、世界トップレベルの研究拠点(WPI)として、公平性・多様性・包摂性・帰属意識(Equity, Diversity, Inclusion, Belonging、以下「EDIB」)の促進に積極的に取り組んでいます。EDIB は、研究目標の達成・組織の卓越性の体現・プラスの社会的影響力を成すために不可欠です。 すべての学生・教職員は、人種、性別、年齢、民族、文化的背景、国籍、宗教的又は政治的信念、性的指向、性自認、社会経済的地位、または能力に関係なく、包摂され、尊重され、エンパワーメントを受ける権利があります。これらの価値観を維持し、誰もが帰属感を持ち、あらゆるPRIMeの活動への参加を促す環境を積極的に醸成することは、PRIMe構成員全員の権利でもあり共通の責任でもあります。
この目的を達成するために、単に管理職における多様性を増やすだけでなく、公平性と包摂性を促進するような雇用計画やEDIBの価値観を反映した規則の確立などの具体的な目標を設定しました。また、継続的な改善と透明性を確保するために、評価指標、調査、フィードバック、報告体制を用いて、PRIMeにおけるEDIB促進の状況を把握し、具体的な取り組みを実施しています。私たちは最善の基準を目指し、模範を示すよう努めています。
これらの原則の基に、私たちは各PRIMe構成員が評価され尊重される組織文化を創造することを目指し、また、団体としての共通目標への貢献に向けて、各構成員の可能性を最大限に発揮するための資源と機会を提供することを目指しています。
ダイバーシティ委員会 :
edi [at] prime.osaka-u.ac.jp
WPI PRIMe EDI調査
PRIMeメンバーのニーズをより理解し、PRIMeコミュニティへの帰属感を高めるため、PRIMe EDI委員会はPRIMe ELSIチームと協働で、全PRIMeメンバーを対象としたEDI調査を開始しました。EDI調査は継続中のプロジェクトであり、最初の調査は2024年夏に実施されました。
2024年度末のPRIMeメンバー構成は、海外PIが15%、女性PIが25%となっており、2027年度までにそれぞれ20%、30%に増加することを目指しています。また、PI以外の研究者構成では、海外研究者が28%、女性研究者が14%となっており、2027年度までにそれぞれ約30%に増加することを目指しています。
EDI調査のような取り組みは、PRIMeコミュニティの帰属感を強調し、PRIMeの目標を達成するための重要な取り組みです。
WPI-PRIMe EDI ワークショップ
2025年3月15日、PRIMe EDI委員会、PRIMe ELSIチーム、そしてダイバーシティ&インクルージョンセンターは、「ダイバーシティを実現するための職場づくり ~バイアス習慣を断つためには?~」と題したEDIワークショップを共催しました。PRIMeメンバー全員がワークショップに参加し、ワークショップは日本語で行われ、英語の同時通訳が付きました。ワークショップでは、ダイバーシティ&インクルージョンセンター副センター長の西岡秀子教授が、無意識の偏見とは何か、それが組織の多様性をどのように阻害するのか、そして組織はこれらの問題をどのように解決できるのかを説明しました。さらに、少人数のグループに分かれて、メンバーがそれぞれの経験を自由に共有するディスカッションも行いました。ワークショップ後、PRIMeメンバーから、このようなディスカッションは非常に重要であり、これらのトピックについてより深く考察し議論する機会を増やしてほしいという意見が寄せられました。