研究
2024年11月12日
iPS細胞から作製した角膜上皮細胞シートを移植する世界初の臨床研究を完了
本拠点 拠点長西田幸二教授らのグループは、ヒトの人工多能性幹細胞(iPS細胞*1)から作製した他家角膜上皮細胞シートを角膜上皮幹細胞疲弊症*2に移植するFirst-in-Humanの臨床研究を行いました。全4例で腫瘍形成や拒絶反応といった問題が発生せず、安全性が確認されました。また、全例で角膜上皮幹細胞疲弊症の病期の改善、矯正視力の向上、角膜混濁の減少が認められ、有効性を支持する結果を得ました。本研究成果は、2024年11月8日(金)8時30分(日本時間)に英国科学誌「Lancet」(オンライン)に掲載されました。
タイトル | “Induced pluripotent stem-cell-derived corneal epithelium for transplant surgery: a single-arm, open-label, first-in-human interventional study in Japan” |
著者 | Takeshi Soma, M.D.,※ Yoshinori Oie, M.D.,※ Hiroshi Takayanagi, M.S.,※ Shoko Matsubara, B.A.,Tomomi Yamada, Ph.D.,Masaki Nomura, Ph.D.,Yu Yoshinaga, M.D., Kazuichi Maruyama, M.D.,Atsushi Watanabe, M.D.,Kayo Takashima, PhD,Zaixing Mao, Ph.D.,Andrew J. Quantock, Ph.D., Ryuhei Hayashi, Ph.D.,and Kohji Nishida, M.D., * ※Equally Contributed (*責任著者) |
DOI | https://doi.org/10.1016/j.stemcr.2024.08.008 |
掲載誌 | Lancet |
公開日 | 2024年11月8日(オンライン) |