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研究
2023年12月26日
ACIDES:スクリーニング解析アルゴリズムの技術革新

大阪大学 ヒューマン・メタバース疾患研究拠点 WPI-PRIMe の根本孝裕PIらの研究グループは、タンパク質スクリーニング実験を解析するアルゴリズム( ACIDES )を開発しました。
タンパク質スクリーニングは タンパク質の創出や機能調査で使われる実験手法の一つで、創薬や病気のメカニズム解明など 、医療分野の実験において頻繁に使用されています 。精度の高いスクリーニングを行うためには実験結果をより正確に解析できる必要がありますが、 次世代シーケンシングNGSを組み合わせた際の統計誤差の評価はまだ理解が進んでいませんでした。
今回、研究グループは、フランスの Institut de la Vision の研究グループと共同で、高分散なNGSノイズ を記述する統計モデルとタンパク質スクリーニングの数理モデルを組み合わせることにより、今までにない精度でタンパク質スクリーニング実験の統計誤差決定を可能にしました。遺伝子治療法で使われるウイルスベクターの開発や、個別化医療ゲノム創薬など、今後様々な応用が期待されます。
本研究成果は、米国科学誌「Nature Communications」 に公開されています。

タイトルACIDES: on line monitoring of forward genetic screens for protein
engineering
著者名Takahiro Nemoto , Tommaso Ocari , Arthur Planul , Muge Tekinsoy , Emilia
A. Zin , Deniz Dalkara and Ulisse Ferrari
DOIhttps://doi.org/10.1038/s41467-023-43967-9
掲載誌名Nature Communications
公開日2023年12月26日