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メンバー

PRIMeの研究者

PRIMeでは、多様な分野、国籍、背景を持つ研究者がアンダーワンルーフで混ざり合い、学際的・統合的な研究ができる研究環境を醸成していきます。

岸本 充生

教授/PI

大阪大学、社会技術共創研究センター

関連ウェブサイト:
大阪大学社会技術共創研究センター research gate researchmap

ヒューマンメタバース医療の倫理的・法的・社会的課題(ELSI)に関する研究

ヒューマンメタバース技術を社会に実装する際に発生しうる倫理的・法的・社会的問題(ELSI)を事前に予測し、それらへの対処法を検討し、その一部は「バイ・デザイン」の観点から研究開発そのものに取り入れることを目指している。

研究概要

オルガノイド研究を中心とするバイオテクノロジーと、デジタルツイン技術によるメタバース構築を行う情報技術と、両者をつなぐパーソナルデータの取り扱いにおいて発生しうる倫理的・法的・社会的問題(ELSI)を多様な方法論に基づき事前に抽出し、ステークホルダーを巻き込みながら、それらへの対処オプションを検討し、ELSIギャップを埋めるための提案を行う。「バイ・デザイン」アプローチによって技術開発そのものに組み込まれたり、指針やルールとして制度的に対応したり、市民・患者の参加・対話などのプロセスによって確保されたり、その対応策も多様なアプローチからなる。

PRIMe Dr KIshimoto

参考文献

標葉隆馬『責任ある科学技術ガバナンス概論』ナカニシヤ出版、2020年.

Shineha, R., Inoue, Y., Ikka, T., Kishimoto, A. and  Yashiro, Y.  A Comparative Analysis of Attitudes on Communication Toward Stem Cell Research and Regenerative Medicine Between the Public and the Scientific Community, Stem Cells Translational Medicine, 7(2): 251-257. 2018.

岸本充生「新興技術の “レスポンシブルな” 社会実装のために」日本機械学会誌、124(1229): 24-29, 2021年.

木下翔太郎「デジタルツイン技術の医療・健康分野における応用可能性と倫理的・法的・社会的課題(ELSI)」『情報通信政策研究』第6巻第1号Ⅱ-1~21, 2022年.

澤井努, 藤田みさお「オルガノイド研究の倫理的問題」医学のあゆみ 264(8): 679-684. 2018年.

人文社会科学/社会技術共創学
教授
助教