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メンバー

PRIMeの研究者

PRIMeでは、多様な分野、国籍、背景を持つ研究者がアンダーワンルーフで混ざり合い、学際的・統合的な研究ができる研究環境を醸成していきます。

金井 好克

特任教授/教育室

大阪大学ヒューマン・メタバース疾患研究拠点

関連ウェブサイト:
研究室ウェブサイト research gate researchmap

ヒューマン・メタバース疾患学人材育成プログラムの構築

「ヒューマン・メタバース疾患学」の高度な専門性を備えた研究者を育成するとともに、「ヒューマン・メタバース疾患学」を広く水平展開するための研究・教育プログラムを立ち上げる。学位プログラムやダブルディグリーを含めた教育プログラムを構築することで、本拠点のコンセプトを具現化し、世界や他分野に向けて広く展開して 学際的融合研究をさらに発展させる次世代研究者を育成する。

教育プログラム概要

 本拠点の構想を実現し、本拠点のコンセプトを世界や他分野に向けて広く展開して、学際的融合研究をさらに発展させる次世代研究者を育成するため、研究・教育プログラムを立ち上げていく。

 本拠点の構築する環境において、「ヒューマン・メタバース疾患学」の高度な専門性を備えつつ全体を俯瞰できる次世代研究者を育成し、彼らが次の世代の「ヒューマン・メタバース疾患学」をさらに広く世界展開することを期待する。また、「ヒューマン・メタバース疾患学」が大きな広がりを持って多くの学問分野に影響を与え、多領域と連携して展開していく基盤を作っていく必要がある。そのために、以下の2つの観点から、人材育成を推進する。

 第一は、「ヒューマン・メタバース疾患学」の高度な専門性を備えた研究者育成であり、大学院博士課程学位プログラム「ヒューマン・メタバース疾患学」およびダブルディグリープログラムの実現を目指し、段階的に教育プログラムを構築していく。また、ポスドク、アドバンスト・ポスドクプログラムを設け、若手研究を育成する。

第二は、「ヒューマン・メタバース疾患学」の水平展開のための研究・教育プログラムの提供である。上記で行う、拠点内の若手・大学院生への人材育成教育に加えて、拠点外の生命・理工学系、人文・社会科学系の大学院生・若手研究者へ、拠点で構築する研究・教育プログラムを広く提供することにより、「ヒューマン・メタバース疾患学」が大きな広がりを持って多くの学問分野に影響を与え、また多領域と連携して展開していく基盤を作っていく。

 私は、卓越大学院、キャンパスアジアプログラム・ダブルディグリープログラム等を含め、特に大学院教育関連に関わってきたことから、本拠点の教育プログラムの策定に携わることになりました。研究者としては、生体膜物質輸送担当分子(トランスポーター)の分子同定、病態関与の解析とそれを標的とした薬物創成の研究を行ってきました(下記参考文献)。現場の研究者の立場から教育関連プログラムを構築していくとともに、器官形成に関わるアミノ酸シグナルを担うトランスポーターを最近見いだしており、トランスポーター研究の観点からオルガノイド研究にも寄与したいと考えています。

PRIMe Dr Kanai

参考文献

  1. Kanai et al. Primary structure and functional characterization of a high-affinity glutamate transporter. Nature 360: 467 (1992)
  2. Enomoto et al. Molecular identification of a renal urate anion exchanger that regulates blood urate levels. Nature 417: 447 (2002)
  3. Kleta et al. Mutations in SLC6A19, encoding B0AT1, cause Hartnup disorder. Nat Genet 36: 999 (2004)
  4. Nagamori et al Novel cystine transporter in renal proximal tubule identified as a missing partner of rBAT/SLC3A1. PNAS 113: 775 (2016)
  5. Lee et al. Cryo-EM structure of the human L-type amino acid transporter 1. Nat Struct Mol Biol. 26: 510 (2019)
  6. Kato et al. Structural insights into inhibitory mechanism of human excitatory amino acid transporter EAAT2. Nat Commun 13: 4714 (2022)
  7. Kanai. Amino acid transporter LAT1 as a molecular target for cancer diagnosis and therapeutics. Pharmacol Ther 230:107964 (2022)
共同研究部門/疾患代謝シグナル制御学
教授