姫野 友紀子
特任准教授(常勤)
大阪大学ヒューマン・メタバース疾患研究拠点
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PRIMeの研究者
PRIMeでは、多様な分野、国籍、背景を持つ研究者がアンダーワンルーフで混ざり合い、学際的・統合的な研究ができる研究環境を醸成していきます。
数理時空間上に生命機能を再現する
① 心臓は何億もの心筋細胞が電気的に結合した機能合胞体として力を合わせて収縮力を発生することで、全身へ血液を送り出すポンプの役割を果たす。一つ一つの細胞を単離して、明らかにしてきた細胞の電気生理学的な性質を微分方程式で記述して数理モデルを構築し、ダイナミックに心筋細胞が張力を発生する様子を、局所でのイオン、分子動態も含めて包括的にシミュレーションできるようになった[1]。複数の細胞を電気的に結合することで、組織の振る舞いも予測できる[2]。この心筋モデルを、バイオインフォマティクスの手法を用いて多次元データと組み合わせることで、心不全や不整脈などの病態に関わるメカニズムをイオン、タンパク分子、遺伝子レベルで解明し、疾病予防や治療法の開発へとつなげる。
➁ e-Heart
生体機能を再現するシミュレータを臓器毎に作成し、個人の特性を組み込んでパーソナライズし、組み合わせることで、数理時空間上にバーチャルな双子を誕生させる、そんなバイオデジタルツインの開発が進められている。この新しい技術を人びとの健康や幸福に結びつけるためには、開発段階からの多様なステークホルダーの参画が必要不可欠であり、患者や市民、現場の専門職等を交えたワークショップなどを定期的に開催する
③ バイオデジタルツインで拓く未来
生体機能を再現するシミュレータを臓器毎に作成し、個人の特性を組み込んでパーソナライズし、組み合わせることで、数理時空間上にバーチャルな双子を誕生させる、そんなバイオデジタルツインの開発が進められている。この新しい技術を人びとの健康や幸福に結びつけるためには、開発段階からの多様なステークホルダーの参画が必要不可欠であり、患者や市民、現場の専門職等を交えたワークショップなどを定期的に開催する
参考文献