JPN/ENG

メンバー

PRIMeの研究者

PRIMeでは、多様な分野、国籍、背景を持つ研究者がアンダーワンルーフで混ざり合い、学際的・統合的な研究ができる研究環境を醸成していきます。

Elisa DOMÍNGUEZ-HÜTTINGER

PI

Instituto de Investigaciones Biomédicas UNAM

関連ウェブサイト:
研究グループウェブサイト(スペイン語) research gate Google Scholar

上皮恒常性のマルチレベル動的モデリング

私たちは上皮の恒常性維持および回復のメカニズムを理解し、最適な治療戦略をデザインすることを目的とした数理モデルの構築と解析を行う。また、臨床データおよび実験データを、非線形動的システムの連成としてコード化したボトムアップかつメカニズム的な定量的モデルに統合する。なお、使用する数理モデルには異なるタイムスケールを同時に含めることで、病因の緩やかで連続的な変化を生化学レベルでの調節ネットワークとミクロ環境変化との動的カップリングの新たな特性として再現することが可能である。

研究概要

WPIプロジェクト案

肝臓膵臓の腺上皮網膜の色素上皮、卵巣の胚上皮などの上皮組織について、患者やオルガノイドから得られた臨床データやオミックスデータを用いながら、マルチスケール力学的数理モデルを開発・解析し、多因子疾患の理解・予防・治療に貢献する。

研究実績

統合システム生物学的アプローチを適用して、アトピー性皮膚炎2,5結核1、肺炎球菌による上気道感染3癌腫4などの上皮組織疾患の病態メカニズムを解明し、最適な治療法を提案した実績がある。

参考文献

  1. Eliezer Flores-Garza et al, 2022. Frontiers in Systems Biology 2:912974.
  2. G. Tanaka et al, 2018, Journal of Theoretical Biology 448: 66-79.
  3. E. Domínguez-Hüttinger et al, 2017.  Front. Physiol. 8: 115, pp.1–14.
  4. L. F. Méndez-López et al, 2017. BMC Syst. Biol., 11(24), pp.1–15.
  5. Domínguez-Hüttinger et al, 2017. J. Allergy Clin. Immunol 139:1861-72

情報・数理科学/マルチスケール生物モデリング
准教授